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2010年度 アカガエル産卵前線

2010年シーズン(2009年11月~2010年5月) 

 

2010all 

前線更新日:2010/03/26


 ついにアカガエル産卵前線は北海道に到達しました。3月18日に札幌でエゾアカガエルの初産卵の確認です。09年度より11日、08年度より7日早くなっています。おそらくここ数年で一番早いのではないでしょうか。一昔は、4月になってエゾアカガエルと思っていましたが、もう3月下旬がエゾアカガエルの産卵時期となりつつあります。温暖化恐るべし。今回の更新では、ニホンアカガエルも大きく北上し、仙台まで来ました。一方、山陰北陸の情報がありません。雪の影響でしょうか。この辺りの情報をお持ちの方は是非探偵団までご一報下さい。

 

前線更新日:2010/03/07


 3月になりました。アカガエル前線もいよいよ終盤に差し掛かります。前回(2/17)更新以降、2月中旬は寒くなったこともあって、前線は停滞しましたが、2月下旬になると、一気に活発化しました。ヤマアカガエルは2月20日に茨城県土浦市、27日に栃木県、3月1日には宮城県に入り、ついに5日には青森県で産卵が確認されました。とても早いと思われていた2009年度でさえ、3月10日でしたから、今年度はさらに5日早くなったことになります。このまま行くと、数年以内に2月中に本州最北までアカガエル前線が到達してしまうそうです。一方、ニホンアカガエルの前線はヤマアカガエルよりはゆっくりで、3月7日現在、茨城県北部が最北となっています。今回の更新では15地点が新たに追加されました。情報を頂いた皆様に感謝申し上げます。さて、今後は雪の多かった日本海側がいつ始まるのか、北海道上陸は今年更に早まるのかなどが注目されます。

 

 前線更新日:2010/02/17


 2月に入って最初の更新です。事情で遅れました。1月は停滞していた産卵前線が2月に入っていきなり活発になりました。今回の更新で30を越える地点が新たに追加されました。情報を頂いた皆様に感謝申し上げます。さて、前回から産卵地点は大幅に増えましたが、前線自体はそれほど北上していません。現在のところ、埼玉県が北限となっています。最近の傾向を見ていると、本州の太平洋側は、九州から関東南部までほとんど同時期に産卵が始まる印象があります。それらの地域は、ちょうど瀬戸内海を東西に伸ばしたベルト状の地帯に当たります。その中で特に温暖な場所から産卵が始まり、徐々に隙間が埋まるようにベルト全体に産卵が広がっていくようです。つまり、前線が徐々に北上するという従来のイメージはこれらの地域については当てはまらないのかも知れません。とは言え、まだ北関東や北陸、東北では産卵が始まっていません。日本全体で見ると前線は北上していくのは間違いないことです。今後の傾向が注目されます。

 

前線更新日:2010/01/30


 1月10日に今年最初の情報を載せた後、しばらく更新しませんでした。寒波で前線があまり動かなかったせいもあります。この2週間で4件の情報が寄せられました。ヤマアカガエルが横浜市で、ニホンアカガエルが茅ヶ崎市で、それぞれ産卵が確認されました。もう関東以南ではアカガエルの産卵シーズンが始まったと見なして良いようです。関東のアカガエルの初産卵は、かつては2月に入ってからでしたが、最近では1月中旬から下旬に早まっています。さて一昨日から昨日にかけて雨が降りました。これで前線が活発になったかも知れません。

 

前線更新日:2010/01/10


 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。昨年11月20日の沖縄島でリュウキュウアカガエルの産卵でスタートした今シーズンのアカガエル産卵前線ですが、更新作業が遅れていた間にどんどん進んでしまいました。振り返っておきますと、まず、昨年12月10日に高知県からヤマアカガエルの産卵情報が届いたのが、本州上陸の第一報でした。その後12月下旬までに、和歌山県と愛媛県からもヤマアカガエルの産卵情報が届きました。一方、ニホンアカガエルも和歌山県で12月中の産卵が確認されました。年が明け、九州の福岡県と熊本県からニホンアカガエルとヤマアカガエルの産卵情報が届きました。昨年度と比較すると、少し遅いのですが、近畿以西の太平洋側の地域では12月にアカガエルが産卵しても早すぎるとは言えなくなってきたようです。

 

前線更新日:2009/11/28


 今年も始まりました。11月20日に沖縄島でリュウキュウアカガエルの産卵です。昨年度は11月にいきなり四国でしたから、今年度は例年通りと言えるかも知れません。さて、今年度の前線はどんな風に北上していくのでしょうか。カエル探偵団では随時産卵情報をお伝えいたします。

カエル探偵団の団員以外で2010年度アカガエル産卵前線にご協力いただいた個人・団体(順不同)
 四国自然史科学研究センター様、タツゾー様、伸之助様、植月純也様