印刷

2013年度 アカガエル産卵前線

2013年シーズン(2012年11月~2013年5月) 

 

Ranamap2013 

前線更新日:2013/4/29


 まずは4月の更新が大幅に遅れたことをお詫びいたします。前回4日から25日経過してしまいました。この間に届いた情報は重複を除くとニホンアカガエル5件、ヤマアカガエル10件、エゾアカガエル1件でした。地域別では宮崎、大阪、奈良、長野、新潟、東京、群馬、福島、岩手、青森、北海道となります。前回情報のなかった東北地方からも届きましたので、これで沖縄から北海道までアカガエル産卵前線が繋がったことになります。今シーズンは寒さと暑さが交互に来るような乱暴な天気でしたからアカガエルたちも戸惑ったでしょう。例年とはやや異なる前線の様子でした。春先活動する動植物は気候変動の影響を受けやすいというのがよく分かったシーズンでもありました。
 さて、まだ情報のない県もありますので、もうしばらく情報を集めたいと思います。産卵情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、カエル探偵団まで是非ご一報いただければ幸です。ご協力をお願いいたします。なお、地図では距離が近すぎてマークが重なる場所は省略されています。詳しくお知りになりたい方、産卵前線を文字データで情報をご覧になりたい方、地名をお知りになりたい方は。テキスト版をご覧下さい。

 

前線更新日:2013/4/4


 4月になりました。前回から追加の報告は1件のみです。その唯一の情報が帯広市でエゾアカガエルの産卵開始でした。4月4日現在、私たちの情報ではヤマアカガエルやニホンアカガエルの前線は東北地方に達していません。つまり、今シーズンのアカガエル産卵前線は北関東からいきなり北海道に飛んでしまいました。4月に入っても東北地方でアカガエルの産卵がないのは考えにくいため、単にカエル探偵団の情報不足なのかも知れません。もうしばらく情報を集めたいと思います。

 

前線更新日:2013/3/24


  3月2回目の更新が遅くなってしまいました。実は前回から情報がほとんどなく、待っていたらいつの間にか下旬になってしまいました。今年は3月に入って急に暖かくなったのでぞくぞくと情報が届くかと思っていたのですがそうはなりませんでした。
 さて今回、追加されたのは3件だけです。まず、ニホンアカガエルの産卵報告が栃木県那須郡と島根県の隠岐の島から届きました。一方、ヤマアカガエルの情報は佐渡島からありました。なお、前回茨城県石岡市でニホンアカガエルとなっていたのは、ヤマアカガエルの間違いでした。訂正してお詫びいたします。
 今年はまだ東北地方でアカガエルの報告がありません。まだ産んでいないのか、私たちが知らないだけなのか気になるところです。

 

前線更新日:2013/3/10


 3月最初の更新です。前回から15日が経過し、前線は少し北上しました。今年は本当にゆっくりです。
 今回、日本海側の新潟県からニホンアカガエルの産卵報告が届きました。一方、ヤマアカガエルはあまり変化がありません。現在の最北は埼玉県となっています。

 

前線更新日:2013/2/24


 2月2回目の更新です。前回から12日が経過しましたが、前線はあまり北上しませんでした。やはり今シーズンは寒波の影響が出ているようです。
 それでも、日本海側の島根県から初めてヤマアカガエルの報告が届きました。ニホンアカガエルは茨城県で止まっていますが、間の情報が届いています。

 

前線更新日:2013/2/12


 2月最初の更新です。前回から12日が経過しました。この間、何度か雨が降り、前線も北上しました。
 ヤマアカガエルは埼玉県で、ニホンアカガエルは茨城県でそれぞれ産卵の報告が届いています。この他にも西日本から補足情報が届いています。2月も3分の1が経過し、関東まではほぼアカガエルの産卵が開始された模様です。この後は東北地方や日本海側に前線が伸びるでしょう。

 

前線更新日:2013/1/31


 相変わらず寒さが続いています。更新が遅れてしまいましたので、前回と比べると、アカガエル前線はかなり北上しました。
 まず、前回更新後に1月3日に熊本市で今シーズン初めてのニホンアカガエルの産卵が確認されました。その後、ニホンアカガエルの前線は、順番は前後しますが、愛媛、広島、岡山、兵庫、三重、静岡と順調に北上しています。また、移入個体群ですが、八丈島でも産卵があったようです。一方、ヤマアカガエルの産卵前線は飛び飛びになっています。熊本での報告の他、三重、千葉、神奈川で産卵がありました。ただ、報告のあった地域は何れも海岸近くや特に温暖な場所なので、それぞれの地域の先駆けですので、産卵が本格化するのは今後と思われます。
 中部以西では、21日から22日に降雨があった地域で産卵が見られたようです。もう、関東より西は気温は十分で後は雨待ちと言うことでしょう。

 

前線更新日:2013/1/5


 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて、年末から各地で寒波が続き、とても寒いお正月を迎えてお出での方もいらっしゃるかも知れませんが、アカガエルたちはもう動き出しています。
 昨年になってしまいますが、12月24日と28日に愛媛県から、大晦日には和歌山県から、そして元旦には静岡県から相次いでヤマアカガエルの初産卵の一報が入りました。これらの場所は特に産卵の早い場所ですが、いよいよ本州でもアカガエルの産卵シーズンに突入したようです。

 

前線更新日:2012/12/5


 2013年度シーズンがスタートしました。11月26日に奄美大島でアマミアカガエルの卵が見つかりました。ここで少し補足説明が必要ですね。奄美大島のアカガエルは去年までリュウキュウアカガエルと呼ばれていました。しかし、最近になって奄美大島のリュウキュウアカガエルは沖縄本島に棲む集団とは別種であることが明らかとなり、アマミアカガエルと名付けられました。したがって、アカガエル産卵前線でも、今シーズンから沖縄本島はリュウキュウアカガエル、奄美大島はアマミアカガエルとします。ただ、昨年度までのデータはそのままにしておきます。
 12月6日追記:この報告の直後に11月29日に沖縄島でリュウキュウアカガエルの産卵があったと連絡がありました。南では一斉にアカガエルたちが産卵を開始したようです。 と言う訳で、いよいよアカガエルの産卵シーズン突入です。

 

カエル探偵団の団員以外で2013年度アカガエル産卵前線にご協力いただいた個人・団体(順不同)
 四国自然史科学研究センター様、りいのすけ様、Frogs Noise様、塩じー様、どてっこ通信様、野山であそぼっ様