日本の両生類も減っている

 

 日本の在来両生類の数は亜種まで含めると、サンショウウオ類24、イモリ類3、カエル類46、合計73です(2013年12月現在)。固有種率(日本のみに生息する種の比率)はたいへん高く、サンショウウオ・イモリでは95%、カエルでは84%にもなります。すなわち、多くの種は日本にしか棲んでいないので、日本で絶滅すると地球上からその両生類が消えることを意味します。日本の両生類の保全は日本だけの問題ではなく、世界に対する責任でもあるのです。

 ところが、2012年に改定された環境省第4次レッドリストによると22種(亜種を含む)が絶滅危惧種、20種(亜種を含む)が準絶滅危惧種として登録されています。すなわち、日本の両生類の73種のうち22種ですから、3分の1近くの種が絶滅を心配されていることになります。準絶滅危惧も含めれば、実に半数以上の両生類に何らかの危機があるのです。

 

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