ミヤコヒキガエル
ヒキガエル科 ヒキガエル属 Bufo gargarizans miyakonis Okada, 1931
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メス、沖縄県南大東島 | ||||||
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| 卵 ・ オタマ | 鳴 き 声 | 文献 ・ 資料 | 写 真 | |||
本土に生息するヒキガエル類ほどには大きくなりません。左右のまぶたの間は幅が広く、ほとんどへこみません。みずかきは比較的発達がよい。雄は繁殖期には皮膚にある隆起が不明瞭になり、皮膚はかなり滑らかになります。
分布
宮古列島。北・南大東島や沖縄本島北部にも分布していますが、これらは人為移入。奄美・沖縄諸島の他の地域には分布しておらず、島全体の標高が低く面積も小さい宮古列島のみに本種が分布しているのは奇異であり、人為分布とされたこともありました。しかし、近年になって、宮古島からヒキガエルの化石が発見され、この島に昔からいたものらしいとされています
生態
餌は、陸貝類・ミミズ類・昆虫類など。
生息場所
サトウキビ畑や草地などの低地。
繁殖
生態:繁殖場所はため池、防火水槽などの止水。繁殖期は長く9月から翌年の3月に及ぶことがあるそうです。そのため、オタマジャクシや卵塊、抱接中(雄が後ろから雌に抱きついた状態)の成体が同時に見られます。
大きさ・色
成体の雄で61~113mm、雌で77~119mm。
保全情報
- 環境省レッドリスト カテゴリー
- 準絶滅危惧(2006) → 準絶滅危惧(2012) → 準絶滅危惧(2015) → 準絶滅危惧(2017) → 準絶滅危惧(2018) → 準絶滅危惧(2019) → 準絶滅危惧(2020)
各県のレッドデータと保全情報
各県のレッドリストカテゴリーは、制定当時の環境省カテゴリーと同等の場合はそのままのカテゴリー名で書いています。
○はその県に生息している、---は生息していないことを示します。
*は、県独自カテゴリーを示します。
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ハペ文化
地方名
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ハペ文化
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その他
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書籍
- カエル探偵団編, 2020, 見つけて検索!日本のカエルフィールドガイド, 文一総合出版, 東京
- 松井正文・前田憲男, 2018, 日本産カエル大鑑, 文一総合出版, 東京
- 佐々木健志・山城照久・村山望, 2016, 生態写真と鳴き声で知る沖縄のカエル全20種, 新星出版株式会社, 沖縄
- 松井正文, 2016, ネイチャーウォッチングガイドブック日本のカエル, 誠文堂新光社, 東京
- 関慎太郎, 2016, 野外観察のための日本産両生類図鑑, 緑書房, 東京
- 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎, 2002, 決定版日本の爬虫両生類, 平凡社, 東京
- 前田憲男・松井正文, 1999, 改訂版日本カエル図鑑, 文一総合出版, 東京
学術論文
著者, 発行年, 論文タイトル, ジャーナル名, 巻号, ページ
原記載(1931年)
- Okada, Y. 1931. The Tailless Batrachians of the Japanese Empire. Tokyo: Imperial Agricultural Experiment Station.
最新記載(1984年)
-
Matsui, M. 1984. Morphometric variation analyses and revision of the Japanese toads (genus Bufo, Bufonidae). Contributions from the Biological Laboratory, Kyoto University 26: 209–428.
ウェブ・メディアなど
- ウェブ名称など, URL
- 新聞など媒体名, 発行年月日, 記事見出し, (URL)
その他
- その他
